この記事で分かること
- インタビュー動画の3つのタイプ(社員/経営者/ユーザー)と、それぞれの目的の違い
- 失敗しない撮影の基本 — 構図・カメラの三角形配置・3点照明・音声収録
- そのまま使える質問例24問(社員インタビュー/経営者/お客様の声)
- 「使えるコメント」を引き出す質問設計の3原則と、当日の進め方
- テロップ・インサート映像・尺のコントロールなど編集のコツ
- ナレーション・BGMを生成AIで代替する選択肢と、その使い分け
- 制作費用が何で変わるのか、見積もりを比較するときのポイント
- 経営者・創業者インタビューを組み込んだ実際の制作事例
「社員インタビューを撮って採用サイトに載せたい」
「導入企業のお客様の声を動画にしたい」
——インタビュー動画は、企業が最初に取り組むことの多い映像コンテンツです。
一方で、実際に撮影してみると
「話が硬くなって使えるカットがない」
「音がこもって聞き取れない」
「編集で尺が伸びすぎた」
といった失敗も起こりやすいジャンルでもあります。
インタビュー動画の質は、カメラの性能ではなく設計と段取りで決まるからです。
この記事では、インタビュー動画の種類から撮影の構図・照明・音声、質問設計、編集のコツ、制作会社の選び方までを、実務目線でまとめて解説します。
Table of Contents
インタビュー動画とは?代表的な3つのタイプ

インタビュー動画とは、人物への質問と回答を軸に構成される映像コンテンツの総称です。
誰に話してもらうかによって、目的も見せ方も大きく変わります。
1. 社員インタビュー動画(採用・社内共有向け)
現場で働く社員に、仕事内容・やりがい・1日の流れ・入社の決め手などを語ってもらうタイプです。
採用サイトや会社説明会、新卒向けパンフレットのQRコード先などで使われます。
求職者が知りたいのは待遇や制度そのものよりも「入社後の自分の姿」です。
そのため、理想的な優等生コメントよりも、具体的なエピソードのほうが刺さります。
「大変だったこと」「入社前とのギャップ」といった、多少ネガティブを含む質問を入れると一気にリアリティが出ます。
なお、社員インタビューを含む採用動画全体の進め方は、採用動画の作り方|企画から公開までの流れで詳しく解説しています。
2. 経営者・トップインタビュー動画(企業ブランディング)
代表や役員が、創業の背景・ビジョン・事業の方向性を語るタイプです。
会社紹介動画の冒頭や、コーポレートサイトのトップ、IR・株主向けコンテンツなどで活用されます。
トップインタビューは「何を語るか」以上に「どう見えるか」が重要です。
背景の選定、服装、照明の当て方といった要素が、そのまま企業の格として受け取られます。
原稿を読み上げる形式にすると説得力が落ちるため、キーメッセージだけ握って自分の言葉で話してもらう形が理想です。
3. ユーザーインタビュー動画(お客様の声・導入事例)
自社の商品やサービスを使っている顧客に、導入前の課題・選定理由・導入後の変化を語ってもらうタイプです。
BtoBの導入事例動画、BtoCのレビュー動画などが該当します。
自社が語る訴求よりも、第三者が語る評価のほうが信頼されます。
特に「導入前の課題」を具体的に語ってもらえるかどうかが、この動画の成否を分けます。
視聴者は同じ課題を抱えているからこそ、自分ごととして見てくれるからです。
インタビュー動画のメリットと活用シーン

テキストでは伝わらない「人柄」と「熱量」が伝わる
同じ内容でも、テキストで読むのと本人の表情・声のトーンで聞くのとでは、説得力がまったく異なります。
特に採用や導入事例のように「信頼」が意思決定を左右する場面では、この差が大きく効きます。
1回の撮影で複数の用途に展開できる
インタビュー動画は素材の再利用性が高いのが特徴です。1回の撮影から、
- 採用サイト用のフルバージョン(2〜3分)
- SNS用のショート版(30〜60秒)
- 会社説明会用の複数名まとめ版
- 静止画の切り出し(サムネイル・採用パンフレット用)
といった形で横展開できます。
撮影前から「最終的に何本作るか」を決めておくと、当日の撮り方も変わります。
主な活用シーン
| 用途 | 想定尺 | ポイント |
|---|---|---|
| 採用サイト・説明会 | 2〜3分 | 複数職種・年次をそろえる |
| 導入事例・お客様の声 | 2〜4分 | 課題→選定→効果の流れを固定 |
| 展示会・店頭サイネージ | 1分前後 | 音なしでも伝わるテロップ設計 |
| SNS広告・オーガニック投稿 | 15〜60秒 | 冒頭2秒に結論を置く |
| 社内向け(会社の方針共有・表彰) | 3〜5分 | 内輪ネタを恐れず具体的に |
撮影の基本:構図・カメラ配置・照明・音声

インタビュー動画のクオリティは、この工程でほぼ決まります。順に見ていきます。
インタビュー動画の構図の基本
サイズはバストショット(胸から上)を基本に、要所で寄りのアップを入れる構成が定番です。
全身が入るような引きすぎの絵は、話の内容に集中しづらくなります。
構図で押さえるべきポイントは3つです。
① 三分割法で目線の高さを合わせる
画面を縦横3分割したとき、被写体の目が上から1/3のラインに来るように配置します。
ここがズレるだけで素人っぽさが一気に出ます。
② 視線の先に余白(ノーズルーム)をつくる
被写体を画面中央ではなくやや左右にずらし、顔が向いている側に空間を空けます。
逆に、視線の先が詰まっていると窮屈で圧迫感のある絵になります。
③ カメラの高さは目線と同じか、わずかに上
下から煽ると威圧的に、上から見下ろすと頼りなく見えます。
基本は目線の高さ。
経営者インタビューではやや低め(目線と水平〜わずかに下)にして堂々と見せるなど、意図をもって調整します。
カメラ配置は「三角形配置」が基本
インタビュー撮影では、被写体・インタビュアー・カメラの3点を三角形に配置します。

被写体はカメラのレンズではなく、その隣にいるインタビュアーを見て話します。これにより視線がわずかにレンズを外れ、「誰かと会話している自然な表情」になります。
カメラをじっと見つめさせると緊張が画に出やすく、また視聴者に語りかける演説調の印象になります。
一方で、視聴者に直接呼びかけたいメッセージ(トップメッセージ、CTAなど)だけはレンズ目線にする、という使い分けも有効です。
カメラは2台あると編集が劇的に楽になる
1カメラだと、話の不要部分をカットした瞬間に絵が飛び(ジャンプカット)、不自然につながります。
- メインカメラ:バストショット(正面やや斜め)
- サブカメラ:寄りのアップ、または反対側からのサイドアングル
この2台を同時に回しておけば、カット編集の切れ目でアングルを切り替えるだけで自然につながります。
予算や機材の制約で1台しか使えない場合は、後述するインサート映像でつなぐことになります。
背景の選び方
背景は「情報を足しすぎない」のが鉄則です。
おすすめは以下の3パターンです。
- オフィスの奥行きが出る場所:被写体から背景まで2m以上離し、絞りを開けて背景をぼかす
- 実際の作業現場:職種の説明が不要になるほど雄弁に語ってくれる
- 無地の壁+照明の演出:もっとも管理しやすく、複数人を統一感をもって撮れる
避けたいのは、ロッカー・書類の山・私物・シュレッダー・退室中のホワイトボードなど、視聴者の視線が奪われるものです。
撮影前に画角内を必ず片付けてください。
照明は「3点照明」を基準に

自然光だけに頼ると、天候や時間帯で明るさが変わり、複数人を撮ったときにバラバラになります。
基本は照明を持ち込みます。
- キーライト:主光源。被写体の斜め45度前方、やや上から当てる
- フィルライト:キーライトの反対側から弱めに当て、影を和らげる(レフ板でも代用可)
- バックライト:被写体の斜め後ろから当て、髪や肩の輪郭を背景から浮かせる
窓が背後にあると逆光で顔が真っ黒になるため、窓を背にしないのが原則です。
窓を光源として使う場合は、被写体を窓に対して斜め45度に座らせます。
音声は映像以上に重要
視聴者は、多少画が粗くても見続けますが、音が聞き取りづらいと数秒で離脱します。
音声はインタビュー動画で最優先の要素です。
- ピンマイク(ラベリアマイク)を襟元に装着する:カメラ内蔵マイクは使わない
- ガンマイクを併用する:万一のトラブル時のバックアップになる
- 空調・換気扇・冷蔵庫を止める:後から消せないノイズは録らない
- 反響の強い部屋を避ける:会議室のガラス壁や広いエントランスは声が回る。カーテンや吸音材、人の配置で軽減できる
- 収録開始時に手を叩く:複数機材の音声同期に使える
撮影中はヘッドホンで必ずモニタリングし、衣擦れ・アクセサリーの接触音・机を叩く癖がないかを確認します。
質問設計と当日の進め方

インタビュー動画の質は「何を聞いたか」で決まります。
ここが最も差がつく工程です。
事前準備:質問は「渡すが、暗記させない」
質問項目は事前に共有します。
当日いきなり聞かれても答えは出てきません。
ただし、回答を丸暗記させるのは逆効果です。
読み上げ調になり、生っぽさが失われます。
「この5つを聞きます。答えの方向性だけ考えておいてください。当日はその場で自由に話してもらって大丈夫です」
と伝えるのが理想です。
質問設計の3原則
① 5W1Hで聞く(「はい / いいえ」で終わる質問を避ける)
避けたい聞き方:
質問「仕事は楽しいですか?」
回答「はい、楽しいです」
→ ここで会話が止まり、映像に使えません。
こう聞く:
質問「この仕事で一番楽しいと感じた瞬間はいつですか?」
回答「去年、担当したお客様から直接お礼の連絡をいただいたときですね。あのときは……」
→ エピソードが返ってくるので、そのまま使えるコメントになります。
② 抽象的な答えには「具体的には?」を重ねる
最初の回答は、どうしても抽象的になります。ここで次の質問に進まず、もう一段掘るのが重要です。
質問「社内の雰囲気はどうですか?」
回答「風通しがいい会社だと思います」 ← 抽象的。このままでは使えない追加質問「たとえば最近、それを実感した出来事はありますか?」
回答「先週、入社2年目の後輩が役員に直接企画を提案していて。それが普通に通ったんですよ」 ← 具体的。これが使える
使えるコメントは、1回目の答えではなく2〜3回目の掘り下げから出てきます。
最初の回答で満足せず、必ず「具体的には?」「たとえば?」を挟んでください。
③ 質問文を含んだ形で答えてもらう
編集で質問部分をカットする場合、回答だけで意味が通る必要があります。
避けたい形:
質問「入社の決め手は何でしたか?」
回答「人ですね」 ← 質問を切ると意味不明になる
こう答えてもらう:
回答「入社の決め手は、面接で会った社員の人柄でした」 ← 単体で意味が通る
撮影前に「質問の内容を含めて、一文で答えてください」と一言お願いしておくだけで、編集の自由度が大きく変わります。
質問例:社員インタビュー(採用向け)
- 現在の仕事内容を、初対面の人に説明するつもりで教えてください
- 1日のスケジュールを、朝から順に教えてください
- この会社を選んだ決め手は何でしたか
- 入社前のイメージと、入社後で違ったことはありますか
- 仕事で一番大変だったのはどんな場面ですか。それをどう乗り越えましたか
- 「この仕事をやっていてよかった」と感じた瞬間を教えてください
- 一緒に働くメンバーはどんな人が多いですか
- 今後、挑戦したいことは何ですか
- 就職・転職を考えている方に、一言メッセージをお願いします
質問例:経営者・トップインタビュー
- 事業内容を一言で表すと、どんな会社でしょうか
- 創業のきっかけ、原体験を教えてください
- 事業を続けるうえで、大切にしている判断基準は何ですか
- これまでで一番の転機はいつでしたか
- 業界の中で、自社の強みはどこにあるとお考えですか
- 5年後、10年後にどんな会社にしていきたいですか
- どんな人と一緒に働きたいですか
質問例:お客様の声・導入事例
- まず、御社の事業内容を教えてください
- 導入前、どのような課題を抱えていらっしゃいましたか
- その課題によって、具体的にどんな支障が出ていましたか
- 複数の選択肢がある中で、当社を選んだ決め手は何でしたか
- 導入時に不安だったことはありますか。それはどうなりましたか
- 導入後、どのような変化がありましたか(できれば具体的な数字で)
- 社内の反応はいかがでしたか
- どんな企業におすすめしたいですか
当日の進め方
- 本番前に雑談の時間を5分取る:緊張をほぐす目的と、この時に出た表現をそのまま質問に使えるという副次効果があります
- 最初の質問は簡単なものから:「お名前と所属を教えてください」など、必ず答えられるもので声を出してもらいます
- 1問につき2〜3回まわす:同じ質問を言い方を変えて聞き直すと、2回目以降のほうが言葉が整理されます
- 相槌は声に出さない:インタビュアーの「はい」「なるほど」が音声に被ると編集で切れなくなります。うなずきで返します
- 答え終わっても数秒待つ:沈黙を作ると、本人が言い足りなかったことを話し始めることがあります。ここに本音が出ます
- インサート用の映像も撮る:働いている様子、手元、パソコン画面、社内の風景など。編集時に必ず必要になります
編集のコツ:テロップ・インサート・尺

インタビュー動画のテロップ設計
テロップは「全部つける」のではなく、目的で使い分けます。
① 字幕テロップ(発言の書き起こし)
SNSや電車内など、音を出さずに視聴される環境を想定するなら必須です。
ただし、話し言葉をそのまま出すと読みにくいため、「えー」「あの」といったフィラーや言い淀みは削り、意味を変えない範囲で整えます。
- 1行あたり全角15〜20文字前後、最大2行
- 画面下部のセーフエリア内に収める(SNSではUI要素と重なる位置に注意)
- 明朝よりゴシック系。細すぎるウエイトは背景に負ける
- 白文字+黒フチ、または半透明の座布団を敷いて可読性を確保
② 強調テロップ(キーメッセージ)
特に伝えたい一言を大きく画面中央〜上部に出す使い方です。
使いすぎると効果が薄れるため、2〜3分の動画で3〜5箇所程度に絞ります。
③ 情報テロップ(名前・肩書き)
登場から2〜3秒後に出して、4〜5秒表示します。
複数名が登場する場合は必ずデザインを統一してください。
ここがバラバラだと全体が素人っぽく見えます。
インサート映像(Bロール)の入れ方
インタビューの絵だけが延々と続くと、視聴者は飽きます。
話している内容に合わせて、関連する映像を差し込みます。
- 「チームで進めています」→ ミーティングの様子
- 「細かい作業が多くて」→ 手元のアップ
- 「お客様と直接話す機会が多い」→ 商談風景
目安は10〜20秒に1回。
また、インサートはカット編集のつなぎ目を隠す役割も果たすため、1カメ撮影の場合は特に多めに確保しておく必要があります。
尺のコントロール
インタビュー動画で最も多い失敗が「長すぎる」ことです。
素材が良いほど切りづらくなりますが、視聴者は容赦なく離脱します。
- 冒頭5秒で結論を見せる:最も強いコメントを頭に持ってくる構成が効果的です
- 採用・導入事例は2〜3分:これを超えると完視聴率が大きく落ちます
- SNS用は別編集で30〜60秒:長尺を短く切るのではなく、「1メッセージ1本」で作り直す
- BGMは会話を邪魔しない音量に:声が主役です。BGMを下げる勇気を持ってください
ナレーション・BGMは生成AIで代替できる

インタビュー動画では、本人の声が主役です。
だからこそ、補助的な要素であるナレーションやBGMは、生成AIで用意するという選択肢が現実的になっています。
ナレーション(AI音声合成)
冒頭の導入部や、章の切り替え、会社概要の説明といった補助ナレーションであれば、AI音声で十分に成立する水準まで来ています。
原稿を差し替えれば即座に録り直せるため、修正のたびにスタジオを押さえ直す必要がないのが実務上の大きな利点です。
一方で、企業の顔として前面に立つブランドムービーのナレーションや、感情のニュアンスが重要な語りは、プロのナレーターに依頼したほうが結果が良くなります。
用途で切り分けてください。
BGM・効果音(AI音楽生成)
既存のストック音楽ライブラリでは「尺がぴったり合わない」「他社の動画と曲が被る」という問題が起こりがちです。
生成AIであれば、指定した尺・テンポ・雰囲気に合わせてオリジナル曲を作れるため、この2つを同時に解決できます。
権利面も、商用利用可の生成サービスを使えばライセンス期間や媒体の制限を気にせず済むケースが多く、二次利用の自由度が上がります(※利用規約は必ず個別に確認してください)。
注意点
- AI音声は、長い文章を一息で読ませると不自然になりやすいため、句読点で区切って生成し、つないだほうが自然に仕上がります
- インタビュー本人の肉声とAI音声が交互に出る構成では、音量・音質の差が目立ちやすいので、レベル調整を丁寧に行う必要があります
- 出演者本人の声をAIで再現・加工することは、本人の同意なしに行ってはいけません
ナレーションと音楽をAIで内製できると、修正対応のスピードが上がり、SNS用の短尺版など派生バージョンも作りやすくなります。
採用動画における生成AIの活用範囲については、採用動画に生成AIを活用するメリット7選も参考にしてください。
制作費用の考え方

インタビュー動画の費用は、機材や撮影日数といった単純な要素だけでは決まりません。見積もりを比較する際は、金額そのものより「何が変動要因になっているか」を見てください。
費用を左右する主な要素
| 要素 | 費用への影響 |
|---|---|
| 撮影日数・拠点数 | 複数拠点や複数日程は移動・人件費が積み上がる |
| 出演者の人数 | セッティングと収録時間が人数分増える |
| カメラ台数・スタッフ規模 | 2カメ体制、音声専任、照明技師の有無 |
| 完成尺と納品本数 | フル版+ショート版+SNS用など、本数で変動 |
| 字幕・多言語対応 | 全編字幕、英語版などは工数が明確に増える |
| ナレーション・音楽 | プロナレーター起用、楽曲ライセンスの範囲。生成AIでの内製に切り替えると変動幅が小さくなる |
| 修正回数 | 何回まで無償かの規定で総額が変わる |
| 二次利用の範囲 | 広告出稿、期間、媒体によって条件が変わる |
見積もりを取るときのポイント
- 同じ条件を全社に提示する:尺・本数・撮影日数・字幕の有無をそろえないと比較になりません
- 修正回数と追加費用の条件を必ず確認する:ここが曖昧だと後から膨らみます
- 出演者への謝礼や交通費が含まれるかを確認する
- 納品データの形式と、素材(撮影データ)の扱いを確認する:将来の再編集に効いてきます
- 二次利用の範囲を先に決めておく:後から広告に使いたくなるケースは非常に多いです
安さだけで選ぶと、「話を引き出せないディレクター」「音声トラブル」「修正が有料」といった形で、結果的にコストが膨らむことがあります。
金額は総額ではなく、条件とセットで比較してください。
インタビュー動画の制作事例

インタビューシーンは、単体の「インタビュー動画」としてだけでなく、企業ブランディング動画の中核パートとして組み込む使い方も増えています。
当社が実際にカメラで撮影を行った事例を2つご紹介します。
事例1:インテグリカルチャー株式会社|10周年記念 企業ブランディング動画
細胞農業(培養肉)の研究開発を手がけるインテグリカルチャー株式会社の、10周年記念となる企業ブランディング動画です。
企画から制作までを一貫して担当しました。
本編には、CEO・CTOご本人が自らの言葉で語るインタビューシーンを組み込んでいます。
技術やビジョンといった抽象度の高いテーマは、ナレーションだけで説明すると平板になりがちです。
研究開発を率いる当事者が語ることで、事業の思想と技術的な裏付けの両方が、短い尺の中で説得力をもって伝わります。
このシーンは、当社スタッフが現地でカメラ・音声を持ち込み、実写撮影したものです。
企業が大切にしているブランディングのトーン&マナーを丁寧に汲み取り、意図する世界観を映像へ落とし込みました。
生成AIによる映像表現と実写インタビューを組み合わせた、ハイブリッド構成の代表例です。
▶ 【インテグリカルチャー】WebCM 企業ブランディング動画 Part.1
事例2:老舗企業様|創業者ストーリー動画
創業の背景と歩みを描いた、ストーリー型のブランディング動画です。
本編には創業者ご本人へのインタビューシーンを配置しています。
創業ストーリーは、再現映像やナレーションだけでも成立しますが、当事者が当時を振り返って語る一言が入るかどうかで、視聴後に残る印象がまったく変わります。
とりわけ「なぜ始めたのか」という動機の部分は、本人の口から語られてはじめて重みを持ちます。
こちらのインタビューシーンも、当社が実際に撮影を担当しました。
事例から見えるポイント
- 経営者・創業者インタビューは、企業の“思想”を短時間で伝える最短ルート
- 全編インタビューにする必要はない。ブランディング動画の中に30〜60秒差し込むだけでも効果は大きい
- AI生成映像と実写インタビューは共存できる。抽象的なビジョン表現をAI映像で、当事者の言葉を実写で担わせる構成は相性が良い
まとめ

インタビュー動画で成果を出すために、押さえるべきポイントを整理します。
- タイプを明確に:社員/経営者/ユーザーで、目的も見せ方も変わる
- 構図は三分割法と余白、カメラは被写体・インタビュアーと三角形に配置する
- 2カメ体制にすると編集が圧倒的に楽になる
- 音声が最優先:ピンマイクを使い、空調を止め、ヘッドホンでモニタリングする
- 質問は5W1Hで、「具体的には?」を必ず重ねる。使えるコメントは2〜3回目に出る
- テロップは目的別に使い分け、話し言葉は読みやすく整える
- 尺は2〜3分に収め、SNS用は別編集で作る
- 費用は総額ではなく、変動要因と条件で比較する
インタビュー動画は、機材よりも設計と当日の進行で品質が決まるコンテンツです。
撮影当日を迎える前に、質問設計・背景・音環境の3点だけでも詰めておけば、失敗の大半は防げます。
また、インタビューは単体の動画としてだけでなく、ブランディング動画の中に組み込むパーツとしても非常に有効です。
当社でもインテグリカルチャー様の10周年記念動画や、老舗企業様の創業者ストーリー動画で、経営層・創業者へのインタビューを実写で撮影し、本編に組み込んでいます。
よくある質問(Q&A)

Q1. 撮影時間はどれくらいかかりますか?
1人あたり60〜90分が目安です。
内訳は、機材セッティングと照明調整に30分前後、実際の収録が30〜45分、インサート映像の撮影に15〜30分程度です。
複数名を同じ場所で撮る場合、2人目以降はセッティングを流用できるため、1人あたり40〜60分まで短縮できます。
出演者のスケジュールを押さえる際は、余裕をもって2時間枠で確保しておくと安心です。
Q2. 質問は何問くらい用意すればいいですか?
本番で使うのは5〜8問、手元に用意するのは10〜12問が目安です。
実際に映像で使えるのは、最終的に2〜3問分のコメントだけということも珍しくありません。
想定より多めに用意し、話が広がった質問を深掘りする形で進めるのが現実的です。
Q3. 出演者が人前で話すのが苦手な場合はどうすればいいですか?
「カンペを読ませる」以外の方法で対処します。
有効なのは次の3つです。
・雑談から始めて、録画していることを意識させない(本番前から回しておく)
・一問一答ではなく、対話の形で進める
・何度言い直してもいいと最初に伝える(編集でつなげると説明する)
「うまく話せなくても編集でどうにでもなる」と伝えるだけで、表情が変わることが多いです。
Q4. 台本やカンペを用意してもいいですか?
キーワードのメモ程度なら有効ですが、文章を書いた台本の読み上げは避けてください。
視線がカンペを追う動きは映像にはっきり出ますし、言葉が自分のものでなくなるため説得力が落ちます。
どうしても伝えたい表現がある場合は、その一文だけを覚えてもらい、それ以外は自由に話してもらう形が理想です。
Q5. スマートフォンでも撮影できますか?
映像だけであれば、近年のスマートフォンで十分な画質が得られます。
ただしインタビュー動画の場合、内蔵マイクの音声品質が課題になります。
自社で撮影する場合は、外付けのピンマイクを追加するだけで完成度が大きく変わります。
逆に言えば、マイクなしでの内蔵マイク収録は、どれだけ映像がきれいでも視聴に耐えないケースが多いです。
Q6. 自社で撮影するのと、制作会社に依頼するのはどちらがいいですか?
判断軸は「公開する場所」と「本数」です。
・社内共有や単発の記録用途 → 自社撮影で十分成立します
・採用サイト、コーポレートサイト、広告など社外に出るもの → 外注を推奨します
社外向けの動画は、映像の質がそのまま企業の印象になります。
特に音声トラブルや照明の不備は撮り直しが利かないため、初回だけでも外注し、以降のノウハウを社内に蓄積する進め方もよく取られます。
Q7. 出演した社員が退職したら、動画は使えなくなりますか?
原則として、撮影時に取得した同意の範囲によります。
トラブルを避けるため、撮影前に肖像権の使用許諾書を取り交わし、次の3点を明記しておくことを推奨します。
・使用する媒体(自社サイト、SNS、広告など)
・使用期間(無期限か、退職後は停止するか)
・退職時の取り扱い
採用動画は複数名で構成することが多いため、1名の退職で全体が使えなくなると影響が大きくなります。
撮影段階で「1名ずつ差し替えられる構成」にしておくと、リスクを抑えられます。
Q8. 字幕はすべての発言につけるべきですか?
公開先によります。
SNSや、電車内・待合室のような音を出しにくい環境で視聴される可能性があるなら、全編に字幕をつけてください。
無音再生でも内容が伝わるかどうかが視聴継続率を大きく左右します。
一方、自社サイト内の再生ボタンを能動的に押してもらう場所であれば、必須ではありません。
その場合も、キーメッセージ部分だけは強調テロップで補うと効果的です。
Q9. 制作期間はどれくらい見ておけばいいですか?
企画から納品まで、1〜2か月程度が一般的です。
内訳は、企画・構成に2〜3週間、撮影日程の調整と撮影に1〜2週間、編集と修正対応に2〜3週間程度です。
出演者が経営層の場合はスケジュール確保に時間がかかりやすいため、撮影日を先に押さえてから逆算するとスムーズです。
工程ごとの納期の内訳は、動画制作の納期はどれくらい?にまとめています。
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弘田 朗(ひろた たから)
AIを活用した動画生成やクリエイティブ最適化の実務経験を持ち、スピードと品質を両立させた制作フロー構築を得意とする。特に広告配信におけるABテスト用動画の生成や、ブランド一貫性を担保したAI活用の設計に定評がある。
